治らない病
危機感の高まり
現在の仕事は5年目に突入している。
先日、2019年に入ってから三度目の病気休暇をとることに決まった。
今は7月末、二ヶ月の病気休暇を二回とっているため、三ヶ月しか働いていない。
なぜこんなことになったのだろう?
治ったと実感して、確信しても再発する
直近の病気休暇では、精神の状態は良化した。クスリも飲まなくてよいほどだった。
社会生活を活発に送れた。
そのような状況なので、自分としても余裕を持って職場復帰をした。
しかし。
復帰初日から強烈な精神発作を確認する。一ヶ月ぶりだ。
認められる症状は頭痛、意識混乱、精神不安、吐き気、幻視とめまい、である。精神疾患らしい症状が並ぶ。
一度発作を起こせば、一日中不調になり、発作も繰り返す。
こういった時は、公の場では、できるかぎり普通を装う。
皆、経験していることだろう。精神疾患の方は、素直に不調を表すことはできない。理解されず、迷惑と感じる方ばかりであるからだ。
なので、理解される範囲を考えて、演技を交えたアピールを必要とする。
それでも良くなっている
意識は混乱と苦痛と戦っている。
そんななか、私は「以前よりは良くなっている」といった部分をみつける。
眼底の痛みだ。三叉神経の痛みであり、群発頭痛と判断され、特別な頭痛薬を処方されている。ロキソニン等のクスリは効き目はないからである。
その痛みは発作のたびに起きていた。しかし、もう感じない。
群発頭痛の痛みは「人類史上最悪の痛み」として有名である。実に20年間の付き合いだ。
診断に至ったのは去年である。医師からは「今まで辛かっただろうね」と述べられた。
たしかに、辛かった。処方されたスマトリプタンは素晴らしい効き目であった。
けれど、不思議なことに、頭痛に耐える精神力は磨かれていて「またいつもの頭痛だ。しばらく動けないぞ」というくらいの捉え方で対応できていた。
実際の群発頭痛患者は、のたうち回るか、じっと耐える。というのだから、私はずいぶん動けるほうだと感じる。
職場復帰をして二週間
どうあがいても、毎日、強烈な精神発作に見舞われて、フルタイムで働けない。早退と休みの繰り返し…。
復帰前は手応えを感じていたから、職場には「必ず良くなりますから」と伝えていた。
しかし、未来はヒトの範疇では予想できないものだ。
結果的に、仕事をこなせず、混乱させるだけの状況になってしまった。
恥ずかしい気持ちではあった。しかし、職場復帰をトリガーとして不調に陥った。と考えざるを得ない。
こういった状況は、私は慣れている。同じようなパターンで失職しることは過去にあった。
障害者枠で雇ってはいただいている。だから退職を告げられることはなく、むしろ「協力して過ごしやすい職場にしていこう」という企業側の姿勢には敬意を表する。
退職を覚悟の上で
三度目の病休に入る。それに合わせて、私は退職を真剣に考えている。
職場はきれいに片付けて、存在の跡を消した。
つまりは「諦める」ということだ。
執着を消し、後は時間の流れに任せる。こうすれば「期待」はなくなる。
期待しなければ不安もなくなる。表裏一体の感情であるから。
これからは、一刻、一刻を楽しもうと思う。過去と未来のない。瞬間を。
その先に何があるかは、お楽しみ。
でも、僕は期待はしない。