Sunny Sometimes Bipolar Disorder

躁鬱病(双極性障害)筆者の日々を綴ります。連絡はTwitterまで!Twitter@hattix0828

Sunny Sometimes Bipolar Disorder

ざわついた波は、糸を張ったかのように穏やかに

はじめに

ベタナミンの処方は125mg/1日になった。

木曜日の朝、僕は病院が開くのを待っていた。

医師にどうやってベタナミンの増量を切り出すか、考えていた。

強気な姿勢で威圧的にいくとか「どうすれば熱意は伝わるのか」とか、仮想で診察を行ったりした。

冷静に落ち着いて診療にむかう

いよいよ医者に会う寸前に気持ちは決まった。シンプルな方法だ。冷静に、落ちついて話すということだ。
 
結果的には僕の主張をしっかりと受けとめてくれたことになる。

医師は全てみとおしている

それにしても、不思議な主治医だ。
僕の気持ち、クスリを試してみたいという熱意というものが、長年の勘から手に取るようにわかるのだろう。僕は冷静かつ淡々を話していただけなのに、僕の仕草や気配から、秘めた思いを感じとる鋭い視線を感じた。
5分くらいの診断だった。けれど中身は5分間とは思えない深い空間にいるようだった。

決断をしたといえる

僕は決断をしたのだ。長い間苦しめられていた「眠気」という症状をクスリによって自分から排除した。
もう眠気を理由にして逃げることはできない。
苦しめられることや、耐える必要はない。不安感を感じる必要はない。
成すべきことを考えて行い、健康に感謝しなければいけない。

28日分という処方

不思議なことに医師は、28日分のクスリを一気に出した。
ベタナミンは過眠症状にたいしてマイナーなクスリだ。3つしかクスリはなくて、優先順位はモダフィニル>リタリン>ベタナミンという順番である。
ようするに、未知の部分が大きい。
未知の部分には副作用のような不安も含まれる。間隔を大きく開けて処方するというのは大胆であって、なにか意味があるように思えた。
「これで様子をみなさい」と、医師はなにか僕に伝えているかのように語った。

不安さがしはやめよう

その意味は「安心しろ」ということで間違いないだろう。
医師は不安に怯える僕のこころを感じとり、その原因を取り除いた。
 
「不安さがしは、やめよう」
と、こころの中でつぶやいた。
 
僕は不安の依存症になっていたのだ。不安を探し、分析して原因をみつけては、次の不安を探し出すという終わりのないゲームをしていた。
ゲームの終盤はー と思うと、想像したくもない。

先へ行こう

修正された自分の精神は、これからやるべきことを即座に僕の前へ並べてくれた。
 
あとは選択するだけだ。そこには不安や期待はない。
 
まっすぐな線を引くように、ただ先へ進むだけ。
 
 
ペースは気にしなくていい。