Sunny Sometimes Bipolar Disorder

躁鬱病(双極性障害)筆者の日々を綴ります。連絡はTwitterまで!Twitter@hattix0828

Sunny Sometimes Bipolar Disorder

動きのテンプレート

今の仕事に就いてそろそろ3ヶ月が経とうとしている。僕はさながら窓際族。出世や成果などとは無縁の位置にいる。
コレはコレで余計なプレッシャーがなくていい。気楽である。暇で苦しいという欠点には目を瞑ろう。

事務的な雑務をよく担当するのだけれど、担当は教えかたが下手なヒトに当たってしまったようだ。言い換えれば教えるのを面倒くさがるヒトというべきか。
とにかく、説明不足である。はしょりすぎ。
20日前に教えられた仕事を「忘れたのですか?」と訊いてくる。そんなピンポイントな仕事いちいち覚えていられない。メモ帳を持ちだしていいのであればすぐに書きとめるけれど、内容がカンタンすぎるのでメモ帳を出すほどのことではない。

カンタンなのことなのに、再度教えるのは面倒らしい。相手からすれば「こんなカンタンなこと覚えておいてよ」という気分だろうか。
そして口癖になっているのが「もういいです。教えかたが悪かったのかな。私がやります」というセリフだ。
フォローしているつもりなのだろうか。僕には多くの嫌味を含む言葉に聞こえる。
だが、ほんの一瞬イラッとするだけで、スッと気分はおだやかに戻る。体調がいいようだ。なんだか自分の精神の進展を感じた。
マズローの欲求5段階説のピラミッドの上のほうにいる気分である。

どんな職場にもソリが合わないヒトがいるものだ。僕は少し事務員と相性が悪いらしい。まだ接点は全然ないので”らしい”にとどまるけれど。

今後クローズで職に就いたときのことを考えると、人間関係の軋轢は覚悟しておかないといけないと、改めて感じた。
とはいえ、イライラする気分は最悪なものだし、相手に伝えてやりたいという攻撃的な自我がある。
さきほどのやりとりでいうならば、最後に僕が「あんた教えるの下手だね」と、ハッキリと伝えてあげたくなる。
しかし、そうなるともう収まりがつかなくなるのは目に見えている。
同僚とはいえど、僕は仕事を教わって助ける立場なので、縦社会でいうと下っ端なのである。
組織というものは下が上に逆らうことはしてはいけない。これは当たりまえであって、この摂理のために精神を患ったヒトがどれくらいいるか分からないくらいだ。

けど、どうも「我慢しよう」という気になれない。かといって角を立てるわけにはいかない。今日のように水に流して様子見にまわるしかないだろう。

イラッとしたら我慢したくない。という考えは、以前の職場では強烈に動いた。上司の胸ぐらをつかんでケンカを売ったのだ。買ってもらえなかったので、スッと気持ちが落ちた。当然だけれど大問題になった。

どうやら、僕の考えの根幹に「精神を健全に保つには我慢をしてはいけない」といったものがあるようだ。この考えは楽でいいけれど、そのぶん欠点はたくさんあるようである。

僕はその都度その都度対応を考えるのは苦手である。だから、こういった場合はこう、この場合はこうする。というふうに「動きのテンプレート」みたいなものができている。
よほどのことがないかぎり適当なのだ。
最適解をしっかり考えるということはたまにしかやらない。切羽詰まった時とか熱中したゲームでの動きとか、買い物のときの品定め。そのあたりだけである。

仕事も同様だ。今のポジションの仕事内容では適当に動くほかない。熱中できるほど底が深くない。
書類をシュレッダーにかける作業で集中力が出るならいくらでも、1日中でもやるだろう。無理な話だ。

だから、周りはマジメに仕事を楽しんでいるようだけれど、僕には暇つぶし以外にはならない。すこし問題かもしれない。
その分、楽なのだからいいんだけれど、物事は一長一短があると改めて感じた。