Sunny Sometimes Bipolar Disorder

躁鬱病(双極性障害)筆者の日々を綴ります。連絡はTwitterまで!Twitter@hattix0828

Sunny Sometimes Bipolar Disorder

ランサーズ(クラウドソーシング)の問題点とデメリット

はじめに

これは批判記事である。

ランサーズというクラウドソーシングの会社がある。ネットでの在宅ワークの仲介会社だ。
僕はそこを利用して仕事をしていた。サイトは見やすいし、評価システムがあるために、発注業者と請負人のやりとりはしっかりとしたものになっている。
給与の支払いなどもスムーズに行われるが、報酬の20%をランサーズがピンハネしてくる。これは取りすぎ。仲介だけで20%とはボロい商売だなと感じる。

ランサーズにはブラックな仕事が山盛りだ

クラウドソーシングは在宅ワークとして便利な仕組みだ。けれど、報酬の面で問題があるといえる。ランサーズでの仕事はほとんどが成果報酬型だ。ライターの仕事でいえば、「1文字いくら」という単位である。
ランサーズで仕事を探していると、どうやっても最低賃金に届かない案件が多い。

最低賃金法の通用しない無法地帯

最低賃金法とは雇用契約の場合に適用されるもので、在宅ワークのような請負契約には適用されない(民法第632条~642条)
なので合法的に低賃金労働を依頼できるわけだけれど、いくらなんでも数が多すぎる。ある意味、無法地帯である。

2分でみつかる「最底辺の仕事」

ランサーズのライティングの項目で仕事を探してみた。さっそく、ひどい内容の仕事をみつけた。探した時間は2分である。
芸能人に関するブログ記事の作成で1000文字で400円の報酬。20%の手数料を差っ引いて、1記事320円、1文字にして0.32円。

 

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時間給は諸経費別で640円

ライティングの仕事は、ゼロから記事を作るとすると、プロでも1時間2000文字が目安になる。1文字0.32円なら、プロが手がけて1時間で640円。そして諸経費は自己負担である。
時間給640円の仕事がゴロゴロと紹介されている。こうなってくると、法を悪用したピンハネ企業といってもいいだろう。

低品質な記事がネットに溢れている原因の一因であるが、別の見方もある

もしくは、低品質記事を量産する企業だ。そんな低単価の仕事で、ヒトが読める「芸能人に関するブログ記事」を書けるはずもない。内容はスッカスカで文字数を稼ぐために水増しした文章なのが目に見えている。
しかし、悪いことばかりではない。文章力を磨く駆け出しライターには激安の案件でも引き受けて、修行をするという機会になるかもしれない。

修行をするにしても、報酬の低さが目立つ

だが、修行をするにしても最低賃金のラインを切ると厳しいのではないか。なにしろ、文章作成に長けたプロで1時間2000文字が目安である。文章をつくる能力に劣るアマチュアなら1時間1000文字でもきついかもしれない。そうなると時給で320円にまで報酬は落ち込む。

クラウドソーシング仲介企業は企業努力をするべき

こういった仕事が山ほどあるのがランサーズである。表向けではクラウドソーシングの素晴らしさを説いているけれど。ハッキリ言って悪い面が目について仕方がない。
報酬の最低ラインを決めるという企業努力をするべきである。

低品質な記事はネットの価値を下げる

ネットでたまに見かける内容の薄いブログはこういった底辺ライターが書いていると思ってまず間違いない。検索でたまに引っかかったり、リンクで飛んでいったりすると悲惨だ。とても読めない低品質の記事を目にするハメになる。

真っ先に思い浮かぶのは「NAVERまとめ」だ。しかし、極めて稀に良記事があったりする。なので一概にはいえない。

1文字2円という安心

僕は、当ブログの品質の文章を1時間2000文字、1日中書ける気がしない。

だから過去にフリーライターをしていたころは、仕事選びをしっかりしていて、1文字2円以上のものしか依頼をうけないようにしていた。1文字2円だとしっかりとした短い文章を書くだけでそれなりの報酬になってくる。


たとえばこの記事だとざっと1500文字くらいなので3000円の報酬だ。これなら仕事になるし、独立して仕事をする面でのリスクを考えても元がとれる。うまくできているのは仲介手数料の20%だ。稼げば稼ぐほどピンハネ額は増えて、気分が悪い。この利率はもっと下げるべきだ。

ランサーズのライティングの依頼で、1文字2円以上の案件はごくわずかだろう。ハッキリ言って何もスキルがない駆け出しライターが全部の案件を見てまわっても、探し出せないと思う。自分でブログを書いていたほうがまだ有意義である。

ニッチな分野を得意とすれば仕事はみつかりやすい

自分の場合は幸運に恵まれたとしかいいようがない。ニッチなテーマだったので競争率が低かった。そういったニッチな分野に精通していると、なにかとお得である。

僕は勤め人だけれど、片手間にクラウドソーシングでライティングの仕事をする時間はある。けれど、あまりにも報酬が低いのでやる気が起こらない。
だから趣味としてブログを書くことにした。

ネットにゴミのような記事を広める活動に加担しているのがランサーズ

どんな記事を書くにしても、下調べをしなければいけない。
芸能人の口コミブログも調べることがたくさんある。それで時給320円というガキの使いのようなお金をもらって何が嬉しいだろうか。
こういった。ネットの世界にゴミのような記事を広める活動に加担しているのがランサーズである。法がゆるせば何でもいいという法治国家の弱点をつくような仕事を、横文字で「クラウドソーシング」ときらびやかな表現で誤魔化しているのにもあきれるばかりだ。

オススメの入門書

ちなみに僕の文章力の背骨になっているのは下記の本である。脳裏に焼き付くほど読み通した。プロが1時間2000文字。という下りはこの本からの受け売りである。ライターを目指す方の入門書としてオススメ。

 

「売れる・読ませる」文章が書ける 実践的ライター入門

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