Sunny Sometimes Bipolar Disorder

躁鬱病(双極性障害)筆者の日々を綴ります。連絡はTwitterまで!Twitter@hattix0828

Sunny Sometimes Bipolar Disorder

躁うつ病の治し方

まえがき

今日は体調がよい。睡眠を十分にとったからだろう。
昨日のうつは「質の悪い睡眠」が原因だった。
なので、眠る時は必要以上にクスリを飲んだ。
処方では、セロクエルとエビリファイで眠ることになっている。眠れない場合、頓服でフルニトラゼパム(ロヒプノール)1T(2mg)を飲む。
今回は確実に眠るために、フルニトラゼパムの錠剤を割って1.5T(3mg)飲み、さらにエチゾラム(デパス)を4T(2mg)追加した。
それが功を奏して、23時から朝の7時まで眠ることができた。
どうやら僕は最低6時間は眠らないと、うつが出る可能性があるようだ。

躁うつ病に罹患したからわかったこと

今日は雨が振っている。
低気圧でうつがひどくなるヒトは多いそうだ。というか多い。
神経痛が出るというヒトも知り合いにいた。
最初の印象は「嘘だろう?気のせいだ」と天気なんかで、神経痛が出たり、うつが出たりするはずがないと思っていた。
でも人生経験を積んでいくうちに、そういうヒトもいるということに気付いた。
精神面を病んだことで、人間の体というものが理解できる気がする。
僕は精神と肉体の健康がこれほどまで密接に関係しているとは、病気がひどくなって医者に行くまで分からなかった。このあたり、バカだったと思う。病気と戦っているとき、「あのときのようにバカだったら良かった」と、何度も思ったことがある。
バカなら、何も気にならないし病気にもならないだろうと思った。
昔は、うつの辛さから、自分の運命を呪ったものだ。
でもいまはそうは思わない。躁うつ病である運命を呪うことはなく、受け入れるという段階まで意識がきている。



たった一人を愛することが治療法

躁うつ病の治し方が自分なりに整理できたと思っている。
それは「たった1人を愛する」ということだ。それは他人ではない。自分という、一生付き合っていくヒトを愛するということだ。
それに気付くまでずいぶん回り道をしたような気がする。

僕は昔から自分が嫌いだった。写真も見たくなかった。
ヒトにからかわれるたびに、それを種にコンプレックスを増やしていった。
いくつも欠点がある自分が許せず、好きになれなかったし、なろうと思わない。
でも、いつからか自分を客観視できる能力が備わった。
それは、今から2年くらい前で、比較的新しい体験である。それは読書から伝わった能力であると思う。

 

学び、キャリアの再構築を考える


夜間の短大を卒業し、スッカリ勉強好きになっていた。
僕はいわゆる「自己啓発本」に夢中になった。「夢を叶える50の方法」とか「30歳までに触れておきたい100の言葉」「社長になった僕がやったこれだけのこと」といった類の本である。片っ端から読んでいた。本を読むことが楽しい。

学校を卒業してから間もなく、フリーランスライターになった。
僕は躁うつ病によってボロボロになったキャリアを再構築しようと考えていた。
自己啓発本に書いてあることで代表的なことは、「強い意志を持つ」「目標を書いて目に見える場所に貼っておく」「メモを細かくとる」「すぐにやる」といったような事だ。自分がこれだと思ったことはすぐに実践した。
でも、うまくいかないのである。フリーライターは障害者年金の補助があってやっと生きていけるくらいであった。
なんでだろう?本の通りにしているのにと、不思議に思った。

 

自己啓発本は時間の無駄



僕が書く記事はWEB媒体が主体だった。なので必然的に毎日複数のWeb媒体(ブログを含む)を読むことが恒例行事になっていた。その数50にもなる。
毎朝、50記事に目を通す。そのなかでも一番のお気に入りの方ブログがある。「More Access! More Fun!」というブログだ。書いているのは永江一石さんである。素性はよく知らないが、本業は作家ではない。だが、以前どこかの出版社に勤めていたせいか、実に文章がうまいのだ。頭がいいともいえる。この方のブログが実に面白く、欠かさず見るようにしているのだが、とある記事で「自己啓発本だけは読まない。時間の無駄だから」と断言していた。
理由は書いていない。おそらく、書かずとも分かる理由があるのだろう。かわりに薦めてあったのは有川浩さんの小説である。

それを機に、読書傾向が変わっていった。
全般的に広く読むことにしたのである。
そのうちに「幸せとは何か」といった疑問が浮かんできた。

 

幸せはお金では買えない


幸せについての本をたくさん読んだ。
いくつもの本をよんで、愛というものに重要な意味があることに気付く。

面白い実験がある。「宝くじに当たったヒトは幸福になれるか」というものだ。
簡潔に結果を言うと、幸せなのは最初だけで、徐々に幸福感はうすれていき、1年ほどで普通のヒトと変わらないレベルにまで落ち込むらしい。
幸せはお金では買えないということだ。

 

大事なのは愛のカタチ

幸せの価値は愛のカタチで決まると思ったと同時に、自分を愛していないのに気付いたのはその時だった。
それから、自分を愛するように自然となった。努力はしていない。
幸せになりたかったから、自然と愛するようになったのである。躁うつ病など自分の魅力にすぎないと感じている。

 

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)

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